パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-②

パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-②

2021年11月20日 オフ 投稿者: 新枦 淳(しんばし じゅん)

あなたが育児に参加した方がいい理由

子育てはスパルタだ‼︎
こんなにも容赦ない世界があっていいのでしょうか⁉︎
時間も場所も構わず、こっちの都合なんて全く伺うことなく、本能の赴くままに体当たりしてくる「こども」という生き物。

「お母さんは今日、熱が出てフラフラなの・・・。」
そんなこと彼らには全く通用しません。

「えー!!ママ大丈夫!?ぼく、お利口に一人で遊んでるから、ママはゆっくりしててね♡」
と言った途端にサラダ油を床に撒いて一人お利口に泳いで遊ぶ・・・。
「ママー、お利口にあそんでたよ!ぼく、エライ?」
とその油まみれのエライ子ちゃんが抱きついてくる・・・。

オーマイガー⤵︎

ほっと一息ついていれば、彼らの「今ならイケるアンテナ」が反応します。
「ちょっと来て~」攻撃からの「ママー!ママー♪」コールが始まります。
ここで引っかかったら、ちょっとやそっとで彼らから解放されることはありません。

このように、お母さんは24時間365日フル稼働です。
全く予定通りにはいきません。
1日中、何度もリスケジュール。

「育てる」という行為は「思い通りにいかないことがある」を体感することなんだなと思うのです。
ペットでも、植物でも命あるものを育てると「自分の意志だけではどうしようもできないことがある」ということを思い知らされます。
「育てる」ものの中でも「ヒト」とりわけ幼児は、感情がむき出しで、大人のように配慮できません。だからこそ、育児というのは「思い通りにいかないことがある」という経験を親の方が積むのに最適だと思うのです。

コレ、社会に出たらとても必要なスキルだと思いませんか?
あなたの毎日も「思い通りにいかないこと」ばっかりだったりして♪

思い通りにいかないことに腹を立てたり、だからと言って相手に意地悪したってなんの解決にもなりませんね。
そんなことをしていても仕事は進みません。
今は寝ていて欲しいのに、抱っこしていないと泣いてばかりの赤ちゃんに、腹を立てたり意地悪したって夕食の準備は整いませんよね?
でも、例えば、抱っこをおんぶに変えて、赤ちゃんをあやしながらなら、夕食の準備も進めることはできます。
夕食の準備ができないのは赤ちゃんが泣いているからではないということがわかりますか?
思い通りにいかないことがあるけれど、どうすればそのミッションを完了できるか?を考える。
育児はこれの繰り返しです。

コレ、そのまま職場で使えないでしょうか?
思い通りに動いてくれない部下を前に、どうすればこの仕事を終わらせることができるのか?

思い通りに動いてくれない部下を変えることができないとしたら、あなたはどうしますか?
何をやらせても遅い部下は、スピードを要する仕事には向いていないかもしれません。が、じっくり丁寧に取り組むことが必要な仕事ならその良さを発揮するかもしれません。
このように適材適所のフォーメーションが組めているかどうか、見直すことができます。
ライオンに太平洋を横断しろ!なんてミッションを与えてないでしょうか?
太平洋を横断することが目的なら、ライオンよりイワシのほうが適当です。

ここで大事なのは「こいつ、何やらしてもできない!どうすればできるようになるんだ!!」というところに焦点を置くのではなく、「どうすればこの仕事を完了できるか?」というところにポイントがあるということを忘れてはいけないということです。
人には感情があるので、つい、思い通りにいかないことに焦点がいき、その原因を相手のせいにしがちです。

チクリと心が痛んだ人、いらっしゃいますか?(笑)

「やるべきことはなんだったか?」
ここをしっかり押さえておかないと、本来費やすべきところにエネルギーを注げません。

「夕食が作れなかったのは夫が手伝ってくれないからだ!!このポンコツヤロ~!!」
と言って夫婦喧嘩をしている場合ではないのです!

この場合だと、「どうすればポンコツでなくなるか?」ではなく「どうすれば夕食がつくれたか?」を夫婦で考えてみるとよかったかもしれませんね♪

育児には「思い通りにいかないことを抱えながら任務を遂行しなくてはいけない」という局面がたくさんあります。
これを日々体験することでひと回りもふた回りも、あなたの器は大きくなります。

育児休暇。
中小企業では社員の長期休暇は会社の死活問題にもなりかねないかもしれません。
女性なら、復帰が見込めない一大事かもしれません。
でも、育児に携わるチャンスに巡り合えたら、マイナスに捉えず、この経験をしてもらい、その後に活かしてもらうのも悪くないと思うのです。
長い目で見れば、危機管理能力の備わった心強い騎士になれるかもしれません。

もちろん育児をするチャンスが巡ってこないときは、ペットでも植物でも同じことが言えます。
彼らもまた、こちらの都合でほったらかしにすることはできませんから♪

「育てる」で、自分を鍛えてみませんか?

(この稿おわり)

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