亀田徹のビジネスアイディアライブラリー 宅配ロッカー編-②

亀田徹のビジネスアイディアライブラリー 宅配ロッカー編-②

2021年7月8日 オフ 投稿者: 亀田 徹

(前回はこちら)

前回に続きベンチャー企業の立ち上げを始め数多くの企業の経営に参画し、商品開発や事業開発に携わってきた亀田徹さんのビジネスアイディアをご紹介します。
全て実践済み!効果検証済み!のビジネスモデルです。

宅配ロッカーでの様々な受渡しサービス

宅配ロッカーでのクリーニング受け渡しが一定の成果を収めた後、そこから発想を膨らませて様々なサービスを考案し提供しました。

インスタントカメラの現像

撮影したインスタントカメラを宅配ロッカーに入れておくと業者が回収し、ネガ現像、焼き増ししたあと写真を宅配ロッカーへ配達し、口座振替で決済します。

VHSビデオのレンタル

当時DVDのレンタルはまだ存在せず、VHSビデオのカセットをレンタルしていました。
カタログから電話やメールで注文すると宅配ロッカーへレンタルビデオが届きます。
顧客は視聴した後、宅配ロッカーへ入れておくと業者が回収し、口座振替で決済します。

モップなど掃除用具のレンタル

顧客が電話やメールなどで発注するとモップなど掃除用品が宅配ロッカーへ配達されます。
使用した後宅配ロッカーへ入れておくと業者が回収し、口座振替で決済します。
当時の既往のサービスでは宅配ロッカーが活用されていなかったため、月に1度、サービス担当者が玄関口まで配達、回収のため訪問していました。
その日は顧客も在宅していなければならず、いまひとつ使い勝手の良い仕組みではありませんでした。
宅配ロッカーを組み合わせることで利用者が格段に増えたのです。

レンタカーの配達

来客用の駐車場があるマンションに限られるサービスですが、利用日の前日の夜に業者がレンタカーを来客用駐車場に駐車。車のキーを宅配ロッカーへ入れておきます。
顧客は当日の朝に宅配ロッカーからキーを取り出して利用します。
帰宅後、来客用駐車場に駐車しキーを宅配ロッカーに入れておくと翌日業者がレンタカーを回収し、口座振替で決済します。
当時はまだカーシェアリングが始まる前で、一つのスタイルになりました

こういったサービスを次々とマンション市場に投入していきました。
共通点はいずれも従来はお店に行かないと(しかも基本的には2回)完結しないサービスであること。
宅配ロッカーを介在させることで顧客は自宅に居ながらにしてサービスや商品のやり取りができ、新しい需要を生むことにつながりました。
今にして思えばみな当たり前のサービスですが、当時は「思いついた者勝ち」の世界でした。
(次回につづく)