パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-⑥

パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-⑥

2022年3月13日 オフ 投稿者: 新枦 淳(しんばし じゅん)

(前回はこちらから)

心の声を聴く「ざわつくノート」

コロナウイルスの出現によって、世の中はがらりと変わりました。
社会中心だったコロナ以前と比べると、今は「1度きりの人生」とか「私らしい生き方」というように個人を尊重する社会になってきたように思います。
そしてこういった「自分を見つめる」メソッドが今まで以上に注目されるようになりました。
とはいっても「自分を見つめるってどうやって?」って思ってらっしゃる方も多いんじゃないかとおもいます。
今日は、その見つめ方の一つ「自分の心の声の聴き方」についてお話したいと思います。

「心の声に耳を傾けてみましょう」と言うのは簡単ですが、これ実は、とても難しいことだと思っています。(といいながら、私もよくそうお伝えするのですが(笑))
なぜなら、自分の心の声を聴くためには、「自分を客観的に見る自分」の存在が必要だからです。
そして、客観的な自分と対話しているつもりでいて、そうでないことが多々あるように思います。

どういうことかと言うと、
例えば「あの人が私に笑いかけたのは、私に気があるから?」と自分に問いかけたとしましょう。
「そうだよ!!きっとあなたに気があるからだよ!」とか
「あれはきっと、なにか企んでるだよ」と、
論点が相手になる答えがかえってきたら、それは客観的な視点で見れていないかもしれません。

一方で、「どうしてそう思ったの?」と、
論点があなた自身になる返事なら、客観的な視点で自分に問いかけていると思います

相手がどうかではなく、自分はどうなのか?という話ができるからです。
「あの人が私に笑いかけたことが気になったのはなんでだろう?」
と考えるきっかけになる問いかけは、自分自身の本当の気持ちにつながる対話です。

客観的に自分を見るということは、自分であって自分でないもう一人の自分で見るということなんだと思います。
自分を見つめるためには、「自分自身の本当の気持ちにつながる対話」が必要になってくるんです。

相手がそんな態度をとったのはなぜか?を深く考えるのではなく、
相手の態度を見て、自分がそう感じたのはなぜか?のほうを深く考えてみるんです。
自分の感情の動きに意識を向けます。
ただ、これを自分でできるようになるには少し、訓練が必要かもしれません。

じゃあ、どんなことをすれば客観的な自分と対話できるようになるのか?

そこで今日は私が実際にやっている対話方法「ざわつくノート」の書き方をご紹介します♪
興味のある方は是非、試してみてください。

ざわつくノートの作り方と使い方

=用意するもの=

  • 黒・青・赤の3色ボールペン
  • ノート(メモでもOK)です。
    *ノート;私のおススメは無印良品の4コマノートです。
    *1コマ1センテンスで書いていくととても分かりやすいです。

=ルール=

まずは色に役割を付けていきます。

  • 黒・・・動いた感情について書く。(心がざわざわッとしたことを書く)
  • 青・・・自分に投げかける質問を書く。
  • 赤・・・気付きを書く。

この3色を使い分けて、対話形式で書いていきます。

では実際にどのように書いていくのか?

先ほどの「あの人が私に笑いかけたのは、私に気があるから?」を例に説明します。

まず一コマ目に
「あの人が私に笑いかけたのは、私に気があるから?」
と黒で書きます。

次のコマに今度は青で
「どうしてそれが気になったの?」
と質問を書きます。

ここからは、ひたすら問答を繰り返します。
繰り返す中でなにか「あっ!」という気付きが生まれたらそれを赤で書きます。
漫画のコマを文章で埋めていくような感じです。

ちょっとやってみましょうか?

青:どうしてそれが気になったの?
黒:どうしてだろう。わからないけどなんとなく。
青:笑いかけられてどうだった?
黒:嫌な気はしなかった。
黒:私のことを気にかけてくれてたら嬉しいかも。
黒:その人のことが好きではないけど、好感を持ってくれる人がいるのは嬉しい♪
青:好感を持たれるのは嬉しいんだ♪
黒:うん、嬉しい。
赤:あっ!好感を持たれてるかどうかわからなかったから知りたかったんだ!!
青:なるほど。好感を持たれることはあなたにとってどんな意味があるの

といった感じで問答を続けていきます。
感情が動く度に問答する必要はないのですが、時間があるときにこのざわつくノートを書いてみると、だんだんと、自分と対話するコツがつかめてきます。

ところで、この自分の心の声を聴くという行動、いったいこれをすることにどんなメリットがあるのでしょう?
ではお答えしましょう♪

本当の自分の気持ちに気付くことができるのです。
自分は本当はどうしたいのか?
自分軸を確認できるようになります。

自分との対話が少ないというのは、自分軸がぼんやりしている状態。
心の声が聴けるようになるというのはすなわち、ブレない自分をつくることと言えるかもしれません。

誰でも必ず持っている自分軸。
ざわつくノートで「自分の心の声の聴き方」をマスターして自分軸を太くはっきりしたものに育ててみてくださいね♪

(この稿おわり)

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