亀田徹のビジネスアイディアライブラリー（第7回）　～空き駐車場活用事業～

（前回はこちらから）

ベンチャー企業の立ち上げを始め数多くの企業の経営に参画し、商品開発や事業開発に携わってきた亀田徹さんのビジネスアイディアライブラリー。今回は「空き駐車場活用事業」です。

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最近の国内のカーシェアの伸び率は目を見張るものがあります。

世界レベルでも、2015年から2020年にかけて力強い成長を示しました。
今後、2021年から2026年の間に市場は約16%のCAGRで成長すると予測されています。

そんな中、マンション内で困った状況が広がりつつあります。

最近の大型マンションには最初からカーシェアサービスが導入されてる物件が出てきました。また、近隣にカーシェアが設置されることも多くなりました。

それに伴い、マンション住民の多くが自家用車を手放すことが増え、結果として駐車場を借りる住民が減ってきているのです。

あるマンションでは駐車場の台数の50%にも満たない契約数となっています。
そうなると管理組合では駐車場代収入が減り、駐車場保守費用も支払えない赤字になってしまいます。

そこで改善案として、空き駐車場のスペースにトランクルームを設置し、マンション住民に有償で貸し出してその収入で赤字を補填するというアイデアです。

マンション内ではどうしても床面積の少なさから収納スペースが不足している状況があり、周囲のトランクルームなどは大人気でキャンセル待ちというエリアもあります。

中には空き駐車場をマンション住民以外に貸し出すという例も増えていますが、まずはマンションの付加価値を高めるということを優先してはいかがでしょうか。

（この稿終わり）