パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-⑧

パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-⑧

2022年5月22日 オフ 投稿者: 新枦 淳(しんばし じゅん)

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それの代わりに何を使いますか?

私の秘密道具

何でも簡単に手に入って、だれでも簡単にプロ気分を味わえる時代です。
それはまるで、のび太君がドラえもんの秘密道具を使っている時間のよう。
その道具が使えなくなった途端にいつもの自分に戻ります。
もし、のび太君が、秘密道具の代わりになるものを知っていたらどうでしょう?
きっと、ドラえもんがいない時でも、自分で何とか乗り切ることが増えていたことでしょう。ま、それではストーリーが成り立たないのですが。(笑)
今、私が使っている秘密道具の中にミールキットの通販があります。
毎日の夕食のメニューを考える必要がなく、必要な食材が使いきれるように入っていて、本当に便利です。

スマホで注文して、家に届けてくれるので、買い物に行く手間も省けますし、メニューを考える煩わしさもなければ、お肉に偏りがちな食卓に、定期的にお魚のメニューも登場し、健康の点から考えても、本当にいいことばかりです。
冷蔵庫の中も必要な物が新鮮な状態で維持でき、気分も軽やかに過ごせます。

面倒くさい下処理はすでに施されていて、私がする作業は混ぜたり、解凍したり、ちょっと火を入れる程度です。包丁を使わないことだってあります。
子どもと一緒に作れるメニューには、「ここで子どもにこんな風に声をかけてあげるといいですよ」という食育的なアドバイスまで記載されていて、至れり尽くせりです。
本当に便利!
これなら、料理をしたことのない人でも、簡単に美味しいご飯を作ることができます。

でも、もし、このキットを使った料理法しか知らなかったら、どうなると思いますか
「揃えてもらわないと作れない!!」
そんな事態が起きるかもしれません。(ちょっと大げさですが・・・)

どうなったらいいんだろう?

では、揃えてもらわないと作れない人ってどんな人でしょう?
ほうれん草が無いなら、小松菜で作ろう!とか、オーブンが無いから、フライパンで代用しようというような発想がないタイプの人なのではないでしょうか?

こうでないといけない!!
これが無ければできない!!
ああ、もう、作れない!!

全部そろっていれば作れる人なのになんだかもったいないですね。

「家庭料理」に必要なことは、いかに臨機応変にできるかだと、私は思うんです。
無ければないで、ま、いいか。なんとかなるでしょ!みたいな感覚です。

ただし、なんとかなるものを思いつくためには、「どうなったらいいか」がわかっている必要があります。

その食材をどうしたいのかによって調理法は変わってきます。
また、その食材をどう使うのかで代わりになる食材選びが変わってきます。
どうなればいいのかがわからなければ、なにに置き換えればいいか、わかりません。

煮物を作りたいのにお鍋が無ければ、深型のフライパンでもいいわけです。
要は液体を貯められる深さのあるものがあればいいわけです。

ここで大事なのは鍋かフライパンかではなく「深さがあって火にかけられるものが必要」ということが解っているということです。

何かを行う時に欠けているものがあったとします。
すぐに欠けているものを補充できればいいのですが、そうできないこともありますね。
そこで、その欠けているものがもたらす影響を考えてみて欲しいのです。
もしかしたら、欠けていても問題無いかもしれませんし、今あるほかのもので事足りるかもしれません。
どうなったらいいんだろう?
それを認識するには、本質を知ることが大切になってくると私は思います。

毎日何気なくこなしている料理にも、実は「本質を知る」というスキルが必要なんですよ♪

本質を認識できる能力

こういった考え方は、もしかしたらビジネスの場でもとても役に立つのではないでしょうか?
何かの理由で、一緒に行くはずのメンバーが来なかったときや、届くはずだった商材が届かなかったとき、参考にするはずだったデータが飛んでしまったときなど。
理屈がわからずツールに頼ってきた人は、慌てふためいてしまうかもしれません。
その場を乗り切るための一手を思いつくかどうかは、もしかしたらいかに「代わりのもの」を思いつくか?ということなのかもしれません。
これは、あなたの頭と体に蓄積されたデータから、引き出されます。

代わりに何を使うのかを判断するには、「どうなったらOKなのか」という本質をきちんと認識できる能力が必要になってきます。そこがわかっていれば、欠けた部分をどうカバーすればいいのかが見えてきます。
機転が利き、使えるビジネスパーソンというのは、最先端のツールを使いこなせるだけでなく、そのツールに頼らなくても土壇場を乗り越えられる余裕のある人かもしれません。

ビジネスの経験はビジネスの場にあるとは限りません。
経験を培う場はそこら中にあります。
代わりのものを思いついて、自在に操る天才と言えば、幼児です。
彼らは、今あるものを使って何かをする天才です。
時には枕をこどもに見立てておままごとをすることだってあります。
人形でなくても、そこに存在を確保することで、おままごとが成り立つわけです。
彼らはそのものの本来の役割にとらわれず、柔軟に考える天才です。

何かが欠けたときに、欠けたらどうなるか見極め、欠けた部分を補うかどうか判断し、必要に応じで代わりのものを考え出せるようになるためにも、日常に好奇心を持って、用途以外の使い方を考えてみるのも面白いのはないでしょうか?

試しに、今度のお休みにはお料理をしてみてはいかがでしょう!?
先に作るものをきめてから、冷蔵庫にあるもので何とかカタチにしてみてください。
どうしても思ったものが作れないときは、途中でメニューを変更するのもOKです。
そこにあるもの(食材、調理器具、奥様、スマホ)をフル活用して、カタチにしてみてください♪

(この稿おわり)

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