パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-⑨

パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-⑨

2022年6月26日 オフ 投稿者: 新枦 淳(しんばし じゅん)

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成果を挙げるポイントは指示の出し方!?

みなさん、「成果」挙げてますか?

よっしゃー!!成果挙げたるぞ~!!
そう意気込んでらっしゃるそこのあなた。
あなたの「成果」って何ですか?

今日は曖昧な表現を具体的にすることで、成果UPにつながるというお話です。

ちなみに、「成果」と広辞苑で引いてみると「なしえたよい結果。できばえ。」とありました。
はは~ん、成果を上げるには、まず、何が「良い結果」なのかちゃんと理解していないといけないという事ですね。
もし成果をあげるとしたら、その取り組みの結果、何を得たいのかを明確にしておくということです。

例えば、「よし、今日から成果を上げるために毎日30分歩くことにするぞ」と決めたとします。
「毎日30分歩くと決めたことで着実に成果が上がり、1か月で3キロ痩せることができました。」
この場合の成果は「減量」です。
「毎日30分歩くと決めたことで着実に成果が上がり、毎日ぐっすり眠れるようになりました。」
この場合だと成果は「睡眠」という事になります。

同じ行動をしていても、目的が変われば成果も変わるわけで「成果を上げるために毎日30分歩くように!!」と言われても、何に対する成果なのか理解していないとせっかく行動しても何が成果だったのか気が付かないという事も起こってきます。
自分にとっての成果がなんなのか、具体的にわかっている必要があるわけです。

個人で30分歩く時は、自分が何のために歩いているかわかっていればOKです。しかし、これが組織としての行動となったときは少し注意が必要になります。

そこにかかわるすべての人が「何を得るために30分歩くのか?」がわかっていなければ、毎日30分歩いているにもかかわらず、得られる成果がバラバラになってしまいます。
結果、チームとして思ったような成果は得られないかもしれません。
リーダーのみなさん、あなたのチームは同じ成果をイメージできていますか?

では、どうすれば同じ成果をイメージし続けられるのでしょう?
複数の人間が、同じ目的に向かって進むときは「そこで何を得るのか」がまず明確になっている必要があります。
私たちは今、何を得るために動いているのか?をそれにかかわるすべての人が理解している状態です。
リーダーは、都度つど「何を得るために動いてるんだった?」とメンバーに問いかけ、みんなが同じように理解していることを確認しなくてはいけません。

この時、リーダーの声掛けがぼんやりしたものでは、メンバーは各々の解釈で動き出してしまいます。

では少しだけ、具体的な例をあげて説明してみます。
曖昧な声掛けの代表としてこんな声掛けがあります。
「なるべく早くやっといて」。
これは、その典型的な声掛けです(笑)
あなたの「なるべく早く」は具体的にどれくらいの時間のことを言いますか?
お願いした相手とあなたの「なるべく早く」は同じ時間ですか?
なるべく早くやっといて!と言って、思った時間にできていなくても、怒ることはできません。なぜなら、あなたの「なる早」が3分だったとしても、部下の「なる早」は今日中かもしれませんから(笑)

これとよく似たことが親子の間でもよく起こります。
「ちゃんと部屋を片付けなさい!!!」という、名セリフです。
ちゃんとってナニ~???ボクのちゃんとはこれですけど?って話ですね(笑)
お母さんの思うようなお部屋に仕上げたければ、どうなっていたら良いかを具体的に伝え、そうやってくれるよう子どもにお願いしなくてはいけません。

言葉ってとっても便利で、「ちゃんと」や「なるべく」でも、なんとなく通じてしまいます。そのうえ、察する文化の日本でなら、なおさら、この言葉で察してくれよという感覚になりがちです。
でもこれって、本来奇跡的じゃないでしょうか?
なんとなく察してもらえたことがあなたの思った通りにいくなんて。

「次に参ります電車は大阪発東京行き、ちゃんと時間通りに参ります。なるべく早めにホームにてお待ちください。東京駅には夕暮れ時に到着予定です!!」

こんなアナウンスだったら、日本の定刻神話はなかったでしょうね(笑)
出発時刻がはっきりしているから、どれくらい前にホームにいればいいかわかりますし、
目的地まで予定通りに到着できます。
具体的にアナウンスされることで、「○○時に東京駅に着きたい」と思う大勢の人が同じ電車に乗り込むことができます。

何でもかんでも具体的にすればいいというわけではなく、人に伝える時や、お願いするときは具体的な言葉で指示を出さないと、思ったような成果は得られないということです。

もしも、あなたの職場に何をやらせてあなたの思ったように動いてくれない人がいたら、もしかしたらあなたのお願いが上手く伝わっていないだけなのかもしれません。
そんな時は是非「何をいつまでにどうするのか」「何を得るためにこれをやっているのか」を具体的に伝えてみてください。

「お昼休憩が終わったら、この書類を人数分コピーして、経理に渡しといて」
これで伝わらない人には邪魔くさがらずに
「この書類を、13時までに、50部コピーして、経理部の、山本さんに、渡しておいてね」
と伝えてみてください。

一人でも、複数でも、何かしらの成果を出したい時はまず、

  • 「何を得たいのか=成果」を明確にする。
  • 曖昧な言葉は使わずに、具体的で明確な言葉でやることを伝える
  • みんな同じ認識かどうか都度つど確認する。

もしかしたら、指示の出し方ひとつで思いの成果にぐっと近づけるかもしれませんよ♪

(この稿おわり)

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